口説き以前に考えておくべきこと

あと1本、女の口説き方の話を書いたらブログはやめようと思っていたけど、その前に書くべきことが見つかったので、それを書こうと思う。

それは恋愛、というものを僕がどう捉えているかということ。

女を口説く、ということに関してどういった理由やポリシーを持つのか、それはこの恋愛というものの捉え方に大きく依存していると思うからだ。

 

(1)恋愛は人生の全てを決定するものではない。

  人生には沢山の要素があって、恋愛なんてしなくても、楽しんだり、満足したりすることができる。巷の青春映画が突きつけてくるような恋愛をしなければ人生は真っ暗だという価値観に同意する必要なんてないし、したくなければしなくてもいい。現代社会で生きるとしたいこと全てをするためには絶対に時間が足りない。その優先順位付けとして恋愛を下位においたところで誰にも責められるいわれはないし、自分の人生のことなんて自分で決めればいい。責任は自分にしかとれない。性欲だけなら金で解決できる。

 

(2)それでも恋愛は人生を豊かにしてくれる

 小説家のサマセット・モームの言葉に「どんなひげ剃りにも哲学はある」というものがある。

 僕も、人生においてそれなりに真剣に向き合った対象からは何かを学び、哲学を見つけた。剣道でも、受験でも、PCエンジンの縦型シューティングゲームでも、仕事でも、友人関係でも。(FF14でもと言いたいけど、残念ながら正直よくわらない)

 でも僕にとっては、恋愛こそが最もたくさんのことを教えてくれたと思う。

 人を大切にすること、傷つけること、傷つけられること、誰かを信じて、誰かに失望し、誰かをなくして悲しむこと。人との接し方、喜ばせ方。全て恋愛で学んだ。一人でできるものじゃないからこそ、いつも新しい世界を広げてもらった。新しい世界の見方を教えてもらった。

 恋愛はやはり人生を豊かにしてくれる、そう思う。

 

月と六ペンス (新潮文庫)

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(3)誰にでも特別な異性と出会うチャンスが用意されている

 村上春樹のエッセイの中では「やがて哀しき外国語」というエッセイが一番好きだ。

 その中で、彼がアメリカの大学でゼミを持っていた時の話がある。

 ゼミ生に「どうやったら小説家になれるのか?」という質問を受けたとき、彼は決まって「誰にでも人生のうちで1度はそういったチャンスがある。あるいはない人もいるかもしれないが、あると思ったほうが人生は豊かになる」というようなことを返す、と書いてあった。

 たしか村上春樹は、バーを経営していたとき、昼間にヤクルトスワローズの試合を見に行って、助っ人外国人が三塁線を破るツーベースヒットを売った時に小説を書こうと思い立って、書いたら賞をとって、小説家になった。

 

 僕も恋愛のチャンスについてのスタンスはこれと同じだ。誰の人生にもそういうチャンスが用意されているし、ないかもしれないけど、あると思ったほうが人生はおもしろい。

 

やがて哀しき外国語 (講談社文庫)

やがて哀しき外国語 (講談社文庫)

 

 

 

(4)チャンスをものにするには準備が必要

 自分の目の前にきたチャンス、これを逃さないためには準備が必要だ、自分を魅力的な人間とする必要があるし、なによりも恋愛を積み重ねて経験を得るという準備が必要だ。素振りだけしていても150キロの球は打てない。やっぱり実践を繰り返すしかない。

 準備とは自分を磨くことだし、恋愛を繰り返し経験することだ。

 沢山失敗し、そこから何かを学んでいくことだ。

 

 (5)多様な経験がないと間違った異性を特別だと思い込む

 

失敗も成功も多様な経験を積み重ねるこそ、「自分にとって」なにが正解なのか、ということを判別できるようになる。

恋愛も沢山失敗したり、楽しい時間を過ごしたりすることで、自分にとって大切なファクターを見つけていく。こういうものがないまま、一定の年齢になって初めて付き合った異性と添い遂げようとした結果、騙されるなんて話は枚挙に暇がない。そして異性自体を恨んでしまう。

経験が少ない男女をカモにしようと思っている人間は残念ながら沢山いる。

 

(6)ノーマルモードでクリアする

 恋愛の経験を積み重ねたいんだけど、モテないから恋愛できない。

 これはイージーモードでプレイできないから、クリアできないと言っている話であって、悲しいかな、言い訳に過ぎない。

 ノーマルモードでクリアするためには自分自身が傷つきながらもアクションを続けていくしかない。何度もゲームオーバーになりながら、少しずつ攻略法を積み重ねていくしかない。だから僕は口説く方法を考えた。それは、イージーモードを選択する方法ではなくて、ノーマルモードでクリアするための攻略法だ。

 ハードモードからノーマルモードに変えるやり方については、僕の他の記事を参照してもらえればそこにヒントが有ると思う。自分でハードモードを選択している人が世の中にはとても多すぎる。

 

 

最後に、繰り返しになるけど、恋愛なんてしてもしなくてもいい。自分で決めればいい。恋愛しなけりゃ幸せになれないなんて呪いからは早く逃げ出した方がいい。余計なお世話だって言い切ってしまえばいい。

ただ、それでももし、すると決めたのであれば、その恋愛があなたの人生を豊かにするようなそんな恋愛ができるようなることを願ってる。